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新人を成長させる社内環境

人材マネジメント
人が成長するための社内環境の取組み

新年度へ向けて、皆様の採用状況はいかがでしょうか。
師走も終わろうとしている今頃は、採用した人材の成長を考えていく時期ではないでしょうか。
「人の成長を考えていく」ということは、個人個人の資質を伸ばすだけではなく、同時に企業の環境を整えることも大きな要素となります。
最近のニュースでは、政府の「働き方改革」を実施する企業、模索している企業が見受けられるようになってきました。
働き方改革は、ご存知の通り、「一億総活躍社会の実現に向けた最大のチャレンジ。多様な働き方を可能にするとともに、中間層の厚みを増し、格差の固定化を回避し、成長と分配の好循環を実現するため、働く人の立場・視点で取り組んでいく」と定義されています。

私は中小企業と大手企業双方の経験者として、各企業の「継続して仕事を楽しめる環境づくり」のお手伝いをしています。働き方改革に置き換えると、「働く人の立場・視点で取り組くむ」環境改善の一環かもしれません。
とは言いつつも、新人だけではなく、皆様のような管理職や役員になっても仕事というのは常に楽しいことばかりではないと思います。私も環境に不慣れな入社時は特に、分からないことや不安もありましたし、今もなお悩みを多く抱える時期もあります。

それでは、新人のために仕事を楽しむ環境づくりをするにはどのようにしたらよいのでしょうか。
個々の社員が仕事の楽しさを見つけようとする姿勢、つまり仕事にどんな魅力が潜んでいるのか、やりがいをどこに感じるのかといったところを、日常や業務の中から意欲的に見つけようとするには、企業や上司の理解ある姿勢が必要なのではないかと思います。
しかし、新人のみならず中堅の方であっても、企業の方針で上司や他人からやらされていると思うと、言い訳が出てしまったり、つまらなくなったりしてしまいがちです。
社員に自主性を持って仕事に取り組ませること、社員自身をどう位置づけるかで、仕事に対する基本姿勢が決まるのではないでしょうか。
そのためにも、まず「誰かから指示されてこの仕事を選んだのではない。この仕事を選んだのは他ならぬ自分である」という根本的な姿勢を見失わないようにさせることが大切です。
なぜなら「あなたの人生の現実は、あなたの心を映し出した鏡」とも言われるからです。例え、商談が失敗しても、全ての原因は我にあって、自分がされて嫌な事は部下にもしなく、自分がされて嬉しいことをとことんやっていこうと言う発想になっていくことが大切なのです。
さらに、特に慣れない環境下では、まずはどんなことでも失敗を恐れず、「素直な心、挑戦する心」の姿勢で経験を増やしてことが大切です。その時には辛い思いもするかもしれないし、逆に良い思いもするかもしれません。そういった経験から多くの学びを得ることもできるのです。

他者からの影響を受け入れることが成長につながる

新人を成長させていく要素のひとつには、他者からの影響があります。
私も会社員時代には、周囲(同僚、上司、顧客、関係業者、友人など)の影響があり、今の自分が成り立っています。
その時々で様々な人の影響を受けることが、新たな自分との出会いにつながり、仕事のクオリティを上げていくことにもなりました。
では、経営に携われている皆様は、新人が他者からの影響を受ける際の心構えや姿勢についてどのように考えていますか。
私の場合は「幅広いアンテナや視野を持ち、学びの心で、かつ柔軟な姿勢」で向き合おうと、自身にも部下にも言い聞かせています。具体的には、先入観を持つ前に、まずはどんな人や仕事でも興味を持つように心がけることです。
ただし、このように言うのは簡単なのですが、実行するのは、なかなか難しいことでもあります。
一般的に、新人が新しいことに直面した時には、まず「好き・嫌い」の感情が湧き出てしまい、「嫌い」を排除してしまう傾向があると思います。
ここで「嫌い」「苦手」を取り入れる機会がないということは、自分自身のアンテナや視野を広げることができない上、苦手に対する固定概念に囚われがちになります。
ここを改善するには、シンプルですが、「自分が経験したことがないことは、決して好き嫌いを言わない」ようにすることです。
実際に「嫌いだ」「苦手だ」と感じたことも、一度飲み込み、冷静に、かつ素直に接してみると、案外大丈夫であることが少なくありません。

前向きに取り組める機会をつくる

かつて、私が大手量販店の管理職の時に、新人のチームを4年連続社内のトップチームに導いたことがありました。
実は、そのチームの3割を占める女性陣が入社したばかりの時に、新しい環境で荷が重い業務を任されたとき、「私たちには無理だ」と当時の上長や社内に反発する気持ちを抱えたことがありました。
私がその部署に異動したのは、彼女たちの入社から半年が過ぎた頃のことでした。直属の上司となったときはすでに、「やり方が分からない」「失敗した時が怖い」「つらい思いをしたくない」という気持ちばかりが先行し、成長の機会を失ってしまっていました。
私は、まず彼女達が「挑戦してみたい」と前向きに取り組める姿勢を持てるよう、チームの一人ひとりと、人としての信頼関係をつくりました。それを踏まえたうえで人の特性を見極め、「誰でも結果を残せる」仕組みづくりをしたことで、劇的に成長させることができました。
結果的には、女性陣が4年間連続してトップセールスを牽引していったのです。女性の躍進は男性にも影響を及ぼし、よい循環が回り続けました。
ただ、私もここまで挑戦し続けることができたのは、前回のコラム(相手を惹きつける研修のポイント)の終わりに述べた「Give and given(与え、与えられる関係で相手の気持ちと良心を尊重している言葉)」の関係があったからだと思います。
やはり挑戦の過程では、自分にとっても相手にとっても苦しく厳しいことが多々あります。
しかし、1人の力ではできないことでも、様々な人の力や知恵をお借りすれば、半歩でも一歩でも前に進み続けることができるのです。
また、人をサポートし、人の気持ちを受け止めるには、心の余裕もないといけません。
「心の余裕を持つこと」は人間としても求められ、これが人と人とのご縁(人脈を築いていく事)のはじまりとなります。
この「Give and given」精神で様々な苦境を乗り越えていくことが、お互いに、はかり知れない充実した人間関係や仕事をする結果に結びつき、楽しいと感じられる職場づくりのポイントだと思います。
さらに、私は社員一人一人が、職場や仕事を楽しくしていくための環境づくりに積極的に取り組み、働く姿勢や仕組みを整えていくことで、新人の方の心にもさらに響きやすくなるのではないかと思います。

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