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社長の右腕ってどんな人?

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「社長の右腕」に求められること

時に「名番頭」「名参謀」とも言われる社長の右腕人材。この存在や人的レベルは、社長の力量やキャラクターと同じくらい経営を成功させるキーになるとも言え、昨今では社外取締役に起用されることも多いようです。いったい何を求められ、どういう人材に適性があるのでしょうか?まず求められる役割は、概ね以下の4つだと思われます。

①業績面の担保

当然のことですが、業績が順調に推移するようなサポートができることが一番大切な役割です。業界知識や慣習を知っていること以上に、経営や数字に強いことが求められます。


②会計面のコンプライアンス確認

企業にとって、コンプライアンス違反、ましてや会計面の不正は致命傷となります。特に社長を始めとした経営陣、経理財務まわりの人材の不正行為には目を光らせておく必要があります。


③社内情勢の把握と適切な人事

業績が伸びてきて組織が拡大していく過程で起こりやすいのが、社内派閥による組織の混乱です。例えば業績を牽引している立役者が、社長を裏で批判するような事態が起こっているのに気づかずにいると、いきなりエース級がまとめて独立するなど足元を掬われてしまう場合があります。社内のパワーバランスや声の大きさなどに注意を払い、不穏な動きには早めに手を打つことが重要です。


④不測の危機に直面した時の舵取り

経営をしていれば、地震などの自然災害、リーマンショックなどの経済危機、食品関連では異物混入事件など、不測の危機に見舞われることが必ずあります。そういった時に、会社が冷静に適切に対処できるよう、先頭に立って逃げずに、時には汚れ役となってでも業績の落ち込みを防ぐ気概と力量を発揮できることが、社長の右腕の大事な役割と言えます。

その適性とは?

次に、上記のような役割を全うするには、どういう人材に適性があるかを考えてみると、概ね以下の4つだと思われます。

①社長同等かそれ以上の経営手腕を持っている人

スキル・経験的には、高い経営手腕を持っていることが一番大切です。社長は、アイディアやカリスマ性の強さで務まるケースもありますが、社長の右腕はそうはいきません。時に社長以上の経営センスが求められると言えます。


②当事者意識の高い人

よく「私はNo2タイプの人間です」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、それが「決定をサポートする」という意味で、やや第三者的目線のニュアンスで使われる場合があります。しかしながら社長の右腕は、「私がやるんだ」という当事者意識が強い方でないと務まりません。前述の4つの役割すべてに強い当事者意識が必要であることは言うまでもないと思います。


③会社の存続のために嫌われてでも本気で尽くせる人

社長の右腕は「会社をつぶさないこと」を第一義に考えられる人材でなくてはなりません。そのためには、少々嫌われようがおかまいなしに正しいこと、やるべきことをやり切る覚悟が必要です。


④逃げない人

「業績悪化に伴い将来が不安となって転職を検討」というタイプは社長の右腕には向きません。ピンチでも逃げることなく頭と手足を使って踏ん張ることのできるタイプが向いています。

社長以上に大変で重要な役割

上記で確認できるように、社長の右腕には、スキル・経験面はもちろんのこと、スタンスや覚悟が非常に重要であると言えます。さらに「名番頭」「名参謀」と言われるようになるには、本当に重要な経営判断を下す際に、最後は「社長のやりたいことをやったらいいんじゃないんですか」などと言って社長を支援する匙加減を持ち合わせていることも大切でしょう。ご自身を「参謀タイプ」「No2が向いている」とおっしゃる方は少なくないと感じます。本来的には社長以上に大変で重要な役割を担うということを覚悟してその役割を引き受けるようにしないと、ミスマッチとなってしまう可能性が高いので、注意が必要です。





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【著者】
小田切郁子(㈲インターブリード シニアキャリアアドバイザー)

1995年、早稲田大学第一文学部卒業後、株式会社リクルート入社。じゃらん営業、ゼクシィ編集・事業企画・メディアプロデュースを経て、30歳で出産のため退職。出版プロデューサー、EAP(従業員支援プログラム)コンサルタントを経て、2006年人材紹介業界へ。現在は、事業開発、経営企画を含むマーケティング領域(ジュニア~エグゼクティブ)と、経営周り(CXO、部長クラス)の人材を中心に支援を展開。その他、組織コンサル、採用コンサル、研修講師、株式会社HRデータラボにてマーケティングディレクターとしても活動中。

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