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AI/IoTの理解と導入事例にみる
“生産性向上”

― キャリア採用強化と併行して“生産性向上に向けた取り組み”が貴社には必須 ―

11月15日(水)、マイナビ顧問主催のセミナーが、東京・京橋のマイナビルームにて開催されました。 11月15日(水)、マイナビ顧問主催のセミナーが、東京・京橋のマイナビルームにて開催されました。

11月15日(水)、マイナビ顧問主催のセミナーが、東京・京橋のマイナビルームにて開催されました。今回のセミナー講師は、歩行ロボットの研究で知られる工学博士の竹内裕喜さんです。

幼少時から『エイトマン』(原子炉搭載のスーパーロボット)、や『スーパージェッター』(未来から来た少年)などSF作品に夢中だった竹内さんは、やがて制御工学やロボティクスを専門に学び、東京工業大で修士、筑波大学で博士号を取得。川崎重工(航空宇宙事業部)や独立行政法人産業技術総合研究所(産総研=AIST)に籍を置き、研究に没頭しつつ、東工大大学院客員研究員(機械宇宙学科)や米ミシガン大学の客員研究員、複数のベンチャー企業で修業後の2012年、アカデミック分野での高度技術をIT分野へと応用する「株式会社POYNTER」を設立。代表取締役CEOを務めつつ、並行して顧問としても、ご活躍中です。

そんな竹内さんが『AI/IoTの理解と導入事例にみる“生産性向上”』というテーマで、約1時間にわたり講義してくださいました。あらゆるものがインターネット経由でつながり、通信、医療、娯楽分野まで、各ジャンルで「IoT(あらゆる物がインターネットでつながることで可能となる新サービス)」「AI(人工知能)」の文字を見ない日はありません。

AIやIoTについて、ざっくりと理解はしているつもりでも、ぼんやりと断片的である知識が、実はまだ、つなぎ合わさってはいないというのが、多くの会社経営者の実情ではないでしょうか?

これまでにも数々の企業の経営者様から、このような“お悩み”が寄せられておりました。

  • AIで自社の新展開を考えたいが、社内にAIに詳しい人材がいない。
  • 自社工場でロボットアームを導入したが、うまく効果的に活用できていない。
  • AIの勉強会を社内でやりたいものの、指導してくれる人が見つからない。
  • 会社上層部から「AI導入」を強く命じられているが、まず、どこから着手して良いのかが分からない。
  • ディープラーニングの何が凄いのか?漠然としていて、実はよく分からない。

などなどです。

竹内さんは、そんな方々のためにAIやIoTを、具体的に、どのようにして各種ビジネスシーンに役立てるべきか?こういった使い方がベターといった事例を紹介。一般人にはまだ縁が薄い、最新のロボット工学と、今現在のビジネスシーンをつないでくれる存在です。

竹内さんは今後、IoTやAIによって人々の生活や働き方がどのように変化してくるのかを説明してくれました。 竹内さんは今後、IoTやAIによって人々の生活や働き方がどのように変化してくるのかを説明してくれました。

この日はまず、竹内さんの専門であるロボット工学の歴史を、アーサー・C・クラークの原作を、約半世紀前の1968年にスタンリー・キューブリック監督が映画化した名作『2001年宇宙の旅』に登場した人工知能『HAL9000』や、「人工知能の父」と呼ばれた英国の数学者にしてコンピュータ科学者、アラン・チューニング(1912~1954)のエピソードなどを交え、スライドショーを駆使しつつ、ロボット工学の進化とその歴史を分かりやすく説明。先行事例で現状を把握しつつ、今後、IoTやAIによって、人々の生活や働き方が、どのように変化してくるのか?を説明してくれました。

本格的なAI時代の到来によって、10~20年後には、今存在する多くの仕事が機械に奪われることになると多くの人が予測します。実際に人間を必要としなくなる職種も増えることでしょう。しかし竹内さんは「AIで仕事が駆逐されるか?」というテーマにおいて、決して悲観論ではなく、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、銀行・郵便局といった接客業においてすらも「公平なサービスが提供される」と明るい未来を予測しています。

人間よる人間のためサービスは、「人間味がある」と、くくられがちではありますが、人間がやることゆえに「人種差別」「性別差別」「年齢差別」「職務怠慢」「セキュリティ問題」「人によっての作業の速度差」「社内研修の不足」「過重労働」など、さまざまな問題の温床となっているのも事実です。

AIを導入した場合、「サービスや評価において、人間のエゴが入る隙がない」「誰でも公平に対応」「常に迅速」「多くのミッションを24時間休みなしで作業できる」「決して逆ギレしない」などのメリットが挙げられます。AIだけに、はなはだ「機械的」ではありますが、公平なサービスを求められる職種においては、より強い武器になることでしょう。

もちろん人間が作業することのメリットも数限りませんが、実は現状の社会環境は本筋の作業以外のことに多くの神経を費やす「ノイズだらけ」な環境なのです。竹内さんは「AIに仕事を奪われる」とマイナスに捉えるのではなく、現状社会から不公平をなくす存在としてAIを受け入れ、共存しつつ、さらにAIを研究・開発していくことが大切だと説きました。

またAIロボティクスの導入に関して「欲張らないこと」「AIの性能は100%ではない」「AIは投資である」という点も強調されていました。

高度な内容を、豊富な実例などを交えつつ、かみ砕いた竹内さんのトークにより、講演はあっという間に時間が過ぎてしまいました。

最後は竹内さんとの個別相談の時間を設け、 マイナビ顧問では、今後もこうした専門分野のエキスパートをお招きし、現代のビジネスシーンへとつながるタイムリーなテーマを選び、お客様ファーストのセミナーを不定期に開催していく予定です。